救世主ハリストス大聖堂《Храм Христа Спасителя》を見学
(地下鉄の最寄り駅:①号線 クロポトキンスカヤ)
モスクワの「救世主ハリストス大聖堂」は、ロシア正教会の首座聖堂の地位を占めており、地上103mの威容を誇る建物の高さも、正教会の聖堂としては世界最高なのだそうです。(ちなみに、サンクトペテルブルクの「イサク聖堂」は地上101.5m)
最初に建てられた建物は、この地に大聖堂を建立することを目指した皇帝アレクサンドル1世の意志を継いだニコライ1世が、建築家コンスタンチン・トーンに命じて建設させました。軟弱な地盤での難工事の末、着工から44年の歳月を経た1883年に完成しますが、ロシア革命の後、スターリン時代の1931年12月5日、宗教の抑圧を意図したソビエト政府の命により爆破されてしまいます。
その後、第二次大戦が終わり、時代の変遷とともに国による宗教抑圧政策が消退するにつれて大聖堂再建の機運が盛り上がり、新生ロシア政府(エリツィン政権)が再建を決定、現在の大聖堂は1995年の着工から5年後に完成、2000年8月19日に成聖式が行われ、今日に至っています。
早朝から快晴のお天気に恵まれた2018年5月5日、地下鉄①号線を利用して、モスクワ川の河畔に聳える「救世主ハリストス大聖堂《Храм Христа Спасителя》」を訪ねてみました。
大聖堂から最寄りの ①号線 クロポトキンスカヤ駅
クロポトキンスカヤ駅出入口
この駅を出て、すぐ目の前に大聖堂があります。
モスクワ川河畔、地下鉄①号線のクロポトキンスカヤ駅出口からすぐの場所に位置する大聖堂のヴォルホンカ通りを挟んだ筋向いには国立プーシキン美術館があります。
大聖堂の正面にかかるパトリアルシー橋から見た大聖堂遠景
大聖堂近景
大聖堂の正面にかかるパトリアルシー橋から見たクレムリン大宮殿と尖塔群
モスクワ川のクルーズ船から見た救世主ハリストス大聖堂(2017年9月撮影)
子どもや若者、成人のための日曜学校が開かれる日曜日以外は、朝の礼拝が終わる10時から夕方17時まで、誰でも無料で入館することができます。
最寄りの地下鉄駅を出てすぐのとても便利な場所にあるので、モスクワに行く機会があったら是非一度、訪れてみてください!
壁面の装飾が美しい大聖堂内部の写真撮影は不可でしたので、ロシア大統領府の公式サイトから、2016年の復活祭(ハスパ )のセレモニーの様子を写した画像を引用して紹介することにします。
2016年5月1日の復活祭前夜からのセレモニー
写真左から、ハスパの深夜のセレモニーに参列する メドヴェージェフ首相夫妻、プーチン大統領、ソビャーニンモスクワ市長
※ 映像資料の引用について
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http://en.kremlin.ru/about/copyrights (英語版)の記述
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