モスクワ音楽院 留学情報

モスクワ音楽院での学生生活をイメージできるよう、ブログ形式にまとめてみました。私自身は、音楽は素人なので、主にモスクワでの日常生活や音楽院・学生寮の様子、入学手続きや日本との往復などの話題を中心に、父親の目線で紹介していきます。モスクワの今をできるだけ実感していただけるように、写真もたくさん掲載するようにしたいと思います。モスクワ音楽院留学を考えている本人やご両親にとって、少しでも参考になればうれしく思います。

バレエ くるみ割り人形 を観る (2)

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終演後のカーテンコールから

ミハイロフスキー劇場へ

2020年1月12日、前日のマリインスキー劇場に続き、この日はミハイロフスキー劇場でバレエ「くるみ割り人形」を鑑賞しました。

既述したように、2020年の公演日程では、年始の3連休(1月11~13日)が、サンクトペテルブルクの2大劇場、マリインスキー劇場とミハイロフスキー劇場の公演日程とうまく合致し、ロシアの冬の風物詩「くるみ割り人形」を2夜連続で鑑賞できることがわかりました。

 

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2019年12月末の公演日程

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2020年1月の公演日程

ミハイロフスキー劇場のバレエの公演日程は、年末年始は「くるみ割り人形」一色になっていました。(↑)

 

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ミハイロフスキー劇場

 

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ミハイロフスキー劇場 エントランス前

来場者は、クリスマスの飾りの前で記念撮影をしていました。

 

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ミハイロフスキー劇場(館内)

 マリインスキー劇場の時と同様、日本出発前にプリントアウトしておいたe-ticket を提示し、ゲートの係員にQRコードをスキャンしてもらって入場します。


かつてのロシアでは、人気演目のチケットはいわゆるダフ屋に押えられてしまい、どうしても観たければ法外な金額を要求されることもしばしばでしたが、現在は劇場のオフィシャルサイトにアクセスすれば、日本に居ながらにして正規料金でチケットが入手できるようになりました。本当に便利な時代になったものです!

 

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ミハイロフスキー劇場(クローク)

ホールに入る前に、まずコートをクロークに預けます。前回説明したように、コートの襟首の部分のループをフックにかける形式なので、ロシアではコートの襟首のループは必須のアイテムです!

 

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ミハイロフスキー劇場(館内の廊下)

ミハイロフスキー劇場は、2017年に全面的な改装が行われているので、廊下やホールの装飾もみなきれいにリニューアルされていました。

 

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ミハイロフスキー劇場(館内の階段)

階段にも赤色の絨毯が敷かれていました。

 

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ミハイロフスキー劇場(ホール)

ホールは開演30分前に開場となりました。

ホールの規模はマリインスキー劇場と比べるとかなりコンパクトなので、マリインスキー劇場(大劇場)に対してマールィ劇場(小劇場)と呼ばれることもあるそうです。

 

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ミハイロフスキー劇場(ホール)

ホールのインテリアは赤(朱色)を基調に統一されています。
正面に見えるキリル文字"ЩЕЛКУНЧИК(シルクーンチク)" は「くるみ割り人形」を表すロシア語です。

 

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ミハイロフスキー劇場(オーケストラピット)

ステージの大きさに比例して、オーケストラピットもマリインスキー劇場よりもかなり狭く、チェレスタや打楽器類はステージ両袖のテラス席の下奥に配置されていました。
2夜目となるミハイロフスキー劇場では、ダンサーの息づかいや表情の変化なども見られるように、最前列中央の指揮者の真後ろの席を選択したので、あたかも自分が指揮しているような感覚でオーケストラの各パートの旋律が聞こえてきました。
前回2017年2月にここでくるみ割り人形を観た時は、オーケストラの演奏がいまいちだったのですが、今回は指揮者が素晴らしく、オケも引き締まって素晴らしい演奏でした。

 

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終演後のカーテンコールから

「花のワルツ」を演じたコールドバレエダンサーたち
前夜と同じ演目 「くるみ割り人形」ではありましたが、オーケストラが奏でるチャイコフスキーの楽曲は同じでも、舞台装置や衣装、振り付けがまったく異なるので、それぞれの「くるみ割り人形」を楽しむことができます。
モスクワのボリショイ劇場の「くるみ割り人形」も、やはり舞台装置と衣装、振り付けがまったく異なるので、それぞれの劇場ごとのバレエの個性と魅力を比較しながら観るのもまた、楽しいものです!

 

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終演後のカーテンコールから

アラビアの踊りを演じた3人

 

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終演後のカーテンコールから

「フランス(葦(あし)笛)の踊り」を演じた2人

 

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終演後のカーテンコールから

前列はこの日の主役を演じた2人


この日の公演では、
マーシャ役はプリンシパルAngelina Vorontsova さん
くるみ割り人形/王子役はプリンシパルの Victor Lebedev さんがそれぞれ演じました。


出演者(ソリスト)のプロフィールはオフィシャルサイトに詳しく紹介されています。(↓)

mikhailovsky.ru

 

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終演後のカーテンコールから

最後に出演者と指揮者が揃って客席のファンにご挨拶

ロシアの劇場では、カーテンコールの時には写真を撮らせてくれます。劇場訪問と鑑賞の記録として、写真を残しておくことができるのはうれしい配慮だと思います。

 

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終演後のカーテンコールから

最後にもう1枚!

前夜のマリインスキー劇場に続き、この日のステージもまさしく感動の2時間となりました! 

ミハイロフスキー劇場のチケットの購入方法

 

以下、参考まで、ミハイロフスキー劇場のチケットの購入方法を記しておきます。

まず、ミハイロフスキー劇場のオフィシャルサイト(↓)を開きます。

mikhailovsky.ru

 

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ミハイロフスキー劇場 オフィシャルサイトの画面

画面の左上にある "BUY NOW " のバナーをクリックすると、ホールの座席配置画面が現れます。
さらに、左上のバナーから「月」と「カテゴリー」を指定して中央部の"Select Pergformance"のバナーをクリックし、表示された公演のリストから、自分が観たい公演を選択します。
現れた座席配置図の空席表示の中から好みの座席をクリックすると、画面右上の「BUY」のバナーがオレンジ色に変わるので、クリックしてチケット購入画面に進みます。
選んだ座席に表示された代金をクレジットカードで決済すると、間もなく登録したメールアドレスにPDFファイルでチケットが送られてきます。(↓)

 

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ミハイロフスキー劇場 e-ticket


チケットをプリントアウトして劇場へ持参すれば、当日劇場入口でチケットのQRコードを係員がスキャンして、入場OKとなります。

今回、選んだ席は平土間最前列中央の席、価格は5000ルーブルでした。

 

サンクトペテルブルクを訪れる機会があったら、事前に公演日程を確認して、是非ミハイロフスキー劇場へも足を運んでみてください。