― 芸術家が眠るチーフヴィン墓地 ―
サンクトペテルブルクのメインストリート、ネフスキー大通りの南東側の起点に位置するアレクサンドル・ネフスキー大修道院。その敷地の一角にあるチーフヴィン墓地を訪ねてみました。ここには、19世紀~20世紀にかけて活躍したロシアの芸術家たちが埋葬されています。
アレクサンドル・ネフスキー大修道院へは、地下鉄③および④号線のアレクサンドル・ネフスキー広場駅から徒歩3分ほどで行くことができます。
アレクサンドル・ネフスキー大修道院入口
地下鉄駅を出るとすぐ、ほぼ正面に見えてきます。
チーフヴィン墓地入口
墓地入口の受付で入場料(200ルーブル)を払い、いただいたパンフレットを見ながら右側の小路を進むと、ロシアの文豪ドストエフスキー(1821~1881年)のお墓がありました。
ドストエフスキーのお墓
この墓地には、ロシアの文豪や画家などの他、ロシアの主要な音楽家、作曲家が数多く埋葬されています。順路に沿って主な音楽家のお墓を見ていきましょう。
グリンカ兄妹のお墓
ミハイル・グリンカ(1804~1857年)のお墓
ロシア5人組の1人 ミリイ・バラキレフ(1836~1910年)のお墓
同じくロシア5人組の1人 モデスト・ムソルグスキー(1839~1881年)のお墓
ピョートル・チャイコフスキー(1840~1893年)のお墓
2体の天使に見守られ、ひときわ立派な墓石です。
アントン・ルビンシテイン(1829~1894年)のお墓
サンクトペテルブルク音楽院の創設者。モスクワ音楽院を創設したニコライ・ルビンシテインのお兄さんです。
ロシアのお墓は日本のお墓とは趣が異なり、個々人の墓石にも芸術的な趣向が施されていて、あたかも緑豊かな公園を廻るような感覚で散策できます。ペテルブルクを訪ねる機会があったら、ロシアを代表する音楽家が眠るチーフヴィン墓地へも足を運んでみてください。