モスクワ音楽院 留学情報

モスクワ音楽院での学生生活をイメージできるよう、ブログ形式にまとめてみました。私自身は、音楽は素人なので、主にモスクワでの日常生活や音楽院・学生寮の様子、入学手続きや日本との往復などの話題を中心に、父親の目線で紹介していきます。モスクワの今をできるだけ実感していただけるように、写真もたくさん掲載するようにしたいと思います。モスクワ音楽院留学を考えている本人やご両親にとって、少しでも参考になればうれしく思います。

バレエ くるみ割り人形 を観る (1)

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マリインスキー劇場 オーケストラピット

マリインスキー劇場

2020年1月11日、サンクトペテルブルクマリインスキー劇場でロシアの冬の風物詩、バレエ 「くるみ割り人形」を鑑賞しました。

昨年の秋に2020年の公演日程を調べていたら、年始の3連休(1月11~13日)は、サンクトペテルブルクの2大劇場、マリインスキー劇場とミハイロフスキー劇場の公演日程とうまく合致し、バレエ「くるみ割り人形」を2夜連続で鑑賞できることが判明しました。(↓)

 

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マリインスキー劇場公演日程(2020.01.09~14)

 

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ミハイロフスキー劇場 公演日程(2020.01.10~14)


そこで、1月11日の夜にマリインスキー劇場で、翌12日の夜にミハイロフスキー劇場でそれぞれ「くるみ割り人形」を鑑賞することにして、まずサンクトペテルブルクまでの航空券を確保。さらにそれぞれの劇場のオフィシャルサイトから e-ticket をクレジットカード決済で購入・確保しました。

 

マリインスキー劇場の1月11日の夜公演は19時開演予定。ホテルから劇場までは、タクシー配車アプリ Yandex Taxi を利用してタクシーで向かいました。

  

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2階席 簡易クローク

ホールに入る前に、まずクロークにコートを預けます。1Fはクロークルームになっていましたが、2Fは廊下の一角に設えられた簡易なクロークコーナーでした。

ロシアの劇場や美術館などのクロークでは、預けるコートの襟首の部分にあるループをフックにかけて管理する形式が一般的です。このフックにかけるループがないと、預かりを断られることがあるので、冬にロシアへ出かけるときにはコートの襟首の部分を確認し、ループが無い場合には襟首の内側にループを縫い付けてから出かけなければなりません。

 

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マリインスキー劇場 展示ホール

18時前から観客が次々と集まってきます。「くるみ割り人形」は幼い少女の夢の世界を描いた作品なので、小さな子どもを連れた家族もたくさん訪れます。年少の頃から本物の芸術に触れることができるのは、本当に素晴らしいことだと思います。

この展示ホールには、マリインスキー劇場の生い立ちと、歴代の名演の足跡が写真で綴られていました。

 

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ステージ(緞帳)、オーケストラピット、客席

 

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客席  後方

伝統あるこの大ホールは深緑を基調とするクラシカルな内装が施され、座席数1700人席は、モスクワのボリショイ劇場と同じ規模を誇ります。

 

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オーケストラピット

開演直前、ホールの照明を落としてオーケストラも準備完了。間もなく指揮者が入ってきます。

 

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第1幕終了後のカーテンコール 雪の精たちと主役の2人

ロシアの劇場では、バレエやオペラ上演中の写真撮影は禁止されていますが、カーテンコールの時は写真を撮らせてもらえます。旅の記憶を写真に残しておくことができるのは、とてもうれしい配慮です。

 

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ホール左側テラス席から見たステージと客席

マリインスキー劇場で「くるみ割り人形」を鑑賞するのは2回目なのですが、今回は美しいコールドバレエの全体像が見られるように、平土間ではなく、あえて2階のボックス(テラス)席を選択しました。

 

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幕間の客席とステージの緞帳

幕間に平土間に降りてみました。

皆さん、そこそこおしゃれな装いで来ていて客席は華やかな雰囲気です。様々な国の言葉が飛び交うのも、この劇場ならではの光景です!

 

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第3幕(最終幕)終了後のカーテンコール

前列はロシアの踊り「トレパーク」を演じた3人のソリストたちです。

 

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第3幕(最終幕)終了後のカーテンコール

前列はフランスの踊り「葦(あし)笛の踊り」を演じた3人の若手ソリストたちです。

 

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第3幕(最終幕)終了後のカーテンコール

最後に、今日の主役の2人が登場して客席にご挨拶されました。

この日の公演も、バレエもオーケストラの演奏もそれは素晴らしく、30分2回の休憩を挟んで2時間45分にわたる感動のステージでした! 

この日の公演では、
マーシャ役はセカンド・ソリストの Anastasia Nuikina さんが、
王子役はプリンシパルのKimin Kim さんがそれぞれ演じました。

マリインスキー劇場くるみ割り人形では、若手の女性ダンサーが主役を演じることが多く、日本人のセカンドソリスト 19歳の永久メイさんも、2019年の大晦日にマーシャ役を演じています。

公演毎の出演者(ソリスト)のプロフィールは、劇場のオフィシャルサイトに詳しく紹介されているので、是非一度、サイトを開いてみてください。(↓)

 

www.mariinsky.ru

 

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ステージからみる客席の模型


 ステージに立つと、客席はこのように見えるようです。

 

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終演後、家路を急ぐ人々

この日は、主役の「王子」役をイケメン韓国人のプリンシパル Kimin Kim さんが演じたためか、韓国からの追っかけ女子らしきグループも見えました。(笑) 
Kimさんのスピードと高さのあるダイナミックな演舞は素晴らしく、客席からたくさんのブラボーが飛び交っていました

 

マリインスキー劇場のチケットの購入方法

以下、参考まで、マリインスキー劇場のチケットの購入方法を記しておきます。

まず、マリインスキー劇場のオフィシャルサイト(↓)を開きます。

www.mariinsky.ru

 

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公演日程を一覧表示する画面

画面の右上にある "Calendar month" のバナーをクリックすると、先の公演日程を確認できます。(↑)
観たい公演を見つけたら "Buy Ticket" のバナーをクリックすると、画面が客席表示に変わるので、好みの空席表示をクリックしてください。

 

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希望座席の選択画面

希望する座席(空席表示部分)にマウスを当てると、吹き出しに座席番号と料金が表示されます。(↑)

チケット購入に進むためには、初回のみメールアドレスや電話番号、氏名などを登録する必要があります。
"Registration" をクリックすると登録画面が表示されるので、必要事項を入力して登録 ⇒ チケット購入に進んでください。席毎に表示された代金をクレジットカードで決済すると、間もなく登録したメールアドレスにPDFファイルでチケットが送られてきます。(↓)
今回選んだ席は、10000ルーブルでした。

 

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マリインスキー劇場 e-ticket


この e-tichket をプリントアウトして劇場へ持参すれば、当日劇場入り口でバーコードが読み取られて、入場OKとなります。(スマホに画像を保存して、バーコードを提示する方法でもOK)

サンクトペテルブルクを訪れる機会があったら、事前に公演日程を確認して、是非マリインスキー劇場へ足を運んでみてください。


マリインスキー劇場の「くるみ割り人形」は、Youtube の EuroArtsChannel から高画質・フルバージョンで視聴することができます。マリインスキー劇場芸術監督のワレリー・ゲルギエフ氏がオーケストラを指揮しています。(↓)  

 

www.youtube.com

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