マリインスキー劇場 へ
2020年1月11日、サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場でロシアの冬の風物詩、バレエ 「くるみ割り人形」を鑑賞しました。
昨年の秋に2020年の公演日程を調べていたら、年始の3連休(1月11~13日)は、サンクトペテルブルクの2大劇場、マリインスキー劇場とミハイロフスキー劇場の公演日程とうまく合致し、バレエ「くるみ割り人形」を2夜連続で鑑賞できることが判明しました。(↓)
そこで、1月11日の夜にマリインスキー劇場で、翌12日の夜にミハイロフスキー劇場でそれぞれ「くるみ割り人形」を鑑賞することにして、まずサンクトペテルブルクまでの航空券を確保。さらにそれぞれの劇場のオフィシャルサイトから e-ticket をクレジットカード決済で購入・確保しました。
マリインスキー劇場の1月11日の夜公演は19時開演予定。ホテルから劇場までは、タクシー配車アプリ Yandex Taxi を利用してタクシーで向かいました。
ホールに入る前に、まずクロークにコートを預けます。1Fはクロークルームになっていましたが、2Fは廊下の一角に設えられた簡易なクロークコーナーでした。
ロシアの劇場や美術館などのクロークでは、預けるコートの襟首の部分にあるループをフックにかけて管理する形式が一般的です。このフックにかけるループがないと、預かりを断られることがあるので、冬にロシアへ出かけるときにはコートの襟首の部分を確認し、ループが無い場合には襟首の内側にループを縫い付けてから出かけなければなりません。
18時前から観客が次々と集まってきます。「くるみ割り人形」は幼い少女の夢の世界を描いた作品なので、小さな子どもを連れた家族もたくさん訪れます。年少の頃から本物の芸術に触れることができるのは、本当に素晴らしいことだと思います。
この展示ホールには、マリインスキー劇場の生い立ちと、歴代の名演の足跡が写真で綴られていました。
客席 後方
伝統あるこの大ホールは深緑を基調とするクラシカルな内装が施され、座席数1700人席は、モスクワのボリショイ劇場と同じ規模を誇ります。
開演直前、ホールの照明を落としてオーケストラも準備完了。間もなく指揮者が入ってきます。
ロシアの劇場では、バレエやオペラ上演中の写真撮影は禁止されていますが、カーテンコールの時は写真を撮らせてもらえます。旅の記憶を写真に残しておくことができるのは、とてもうれしい配慮です。
マリインスキー劇場で「くるみ割り人形」を鑑賞するのは2回目なのですが、今回は美しいコールドバレエの全体像が見られるように、平土間ではなく、あえて2階のボックス(テラス)席を選択しました。
幕間に平土間に降りてみました。
皆さん、そこそこおしゃれな装いで来ていて客席は華やかな雰囲気です。様々な国の言葉が飛び交うのも、この劇場ならではの光景です!
前列はロシアの踊り「トレパーク」を演じた3人のソリストたちです。
前列はフランスの踊り「葦(あし)笛の踊り」を演じた3人の若手ソリストたちです。
最後に、今日の主役の2人が登場して客席にご挨拶されました。
この日の公演も、バレエもオーケストラの演奏もそれは素晴らしく、30分2回の休憩を挟んで2時間45分にわたる感動のステージでした!
この日の公演では、
マーシャ役はセカンド・ソリストの Anastasia Nuikina さんが、
王子役はプリンシパルのKimin Kim さんがそれぞれ演じました。
マリインスキー劇場のくるみ割り人形では、若手の女性ダンサーが主役を演じることが多く、日本人のセカンドソリスト 19歳の永久メイさんも、2019年の大晦日にマーシャ役を演じています。
公演毎の出演者(ソリスト)のプロフィールは、劇場のオフィシャルサイトに詳しく紹介されているので、是非一度、サイトを開いてみてください。(↓)
ステージに立つと、客席はこのように見えるようです。
この日は、主役の「王子」役をイケメン韓国人のプリンシパル Kimin Kim さんが演じたためか、韓国からの追っかけ女子らしきグループも見えました。(笑)
Kimさんのスピードと高さのあるダイナミックな演舞は素晴らしく、客席からたくさんのブラボーが飛び交っていました!
マリインスキー劇場のチケットの購入方法
以下、参考まで、マリインスキー劇場のチケットの購入方法を記しておきます。
まず、マリインスキー劇場のオフィシャルサイト(↓)を開きます。
画面の右上にある "Calendar month" のバナーをクリックすると、先の公演日程を確認できます。(↑)
観たい公演を見つけたら "Buy Ticket" のバナーをクリックすると、画面が客席表示に変わるので、好みの空席表示をクリックしてください。
希望する座席(空席表示部分)にマウスを当てると、吹き出しに座席番号と料金が表示されます。(↑)
チケット購入に進むためには、初回のみメールアドレスや電話番号、氏名などを登録する必要があります。
"Registration" をクリックすると登録画面が表示されるので、必要事項を入力して登録 ⇒ チケット購入に進んでください。席毎に表示された代金をクレジットカードで決済すると、間もなく登録したメールアドレスにPDFファイルでチケットが送られてきます。(↓)
今回選んだ席は、10000ルーブルでした。
この e-tichket をプリントアウトして劇場へ持参すれば、当日劇場入り口でバーコードが読み取られて、入場OKとなります。(スマホに画像を保存して、バーコードを提示する方法でもOK)
サンクトペテルブルクを訪れる機会があったら、事前に公演日程を確認して、是非マリインスキー劇場へ足を運んでみてください。
※ マリインスキー劇場の「くるみ割り人形」は、Youtube の EuroArtsChannel から高画質・フルバージョンで視聴することができます。マリインスキー劇場芸術監督のワレリー・ゲルギエフ氏がオーケストラを指揮しています。(↓)