前回の ① エルミタージュ美術館に続いて、クラブツーリズムのツアーで今回廻ったペテルブルクの主な見どころから、いくつかご紹介します。
② イサク聖堂 / Исаакиевский Собор
イサク聖堂 外観
帝政ロシアのシンボルとも呼ばれるこのロシア正教の大聖堂は、高さ101.5m、幅97.6m、奥行き111.3m、1万4000人を収容する規模を誇ります。紀工から40年の歳月を経た1858年に完成しました。
軟弱な地盤に巨大な建物を建てるため、土台の工事では、2万3000本もの杭が打ち込まれているのだそうです。内部の装飾には大理石や孔雀石をふんだんに使用、壁面には精密なモザイク画が描かれており、まさに息をのむ美しさです。
③ 血の上の救世主教会 / Спас на Крови
血の上の救世主教会 外観
豪華なモザイク画と玉ねぎ型の屋根が印象的な純ロシア風の教会です。
皇帝アレクサンドル2世が暗殺された後、息子のアレクサンドル3世が父親の死を惜しみ、父親が殺された場所にこの教会を建てさせたことが、「血の上の教会」と呼ばれる所以だそうです。
起工から25年の歳月を経た1907年に完成しました。
教会内部の壁面は、美しいモザイク画で覆われています。
教会横を流れる運河は完全に氷結しています。(2017年2月17日撮影)
④ エカテリーナ宮殿 / Екатерининский Дворец
エカテリーナ宮殿は、ペテルブルクから南に25kmほどのところに位置するツァールスコエ・セロー / Царское Село (「皇帝の村」の意) でもっとも人気の観光スポットになっています。
最初の宮殿は1724年、ピョートル大帝の妃、エカテリーナ1世のために建てられました。その後、幾度かにわたり大規模な改築が施され、青い塗装が鮮やかなロシア・バロック様式の現在の姿になったのだそうです。
中央の階段
大広間 / Большой Зал
大広間 / Большой Зал
エカテリーナ宮殿は、第2次大戦中にこの地を占領したドイツ軍により破壊され、有名な「琥珀の間」の琥珀も全て持ち去られてしまいました。
しかしその後、「琥珀の間」は古い写真やデッサンなどを頼りに20年もの歳月をかけて完全に復元され、2003年から再び優雅な姿を見学できるようになりました。
「琥珀の間」の壁面は、さまざまな形と色の琥珀の自然の風合いを活かして立体的に装飾されています。
宮殿内の写真撮影は許されていますが、残念ながら、琥珀の間だけは撮影が禁止されているため、Official Site の写真をお借りして掲載します。
NON-COMMERCIAL VIDEO & STILL PHOTOGRAPHY
- Non-commercial video and still photography in the interiors/pavilions is permitted with ticket and in natural light only. No flash, no tripod, no lighting or other equipment.
- No photography in the Amber Room of the Catherine Palace.
琥珀の間 ”The Tsarskoye Selo” Official Site(↓) より
本物は、以下のURLからじっくりご覧くださいね!(↓) www.tzar.ru
サイト下段のサムネイルを選択して、壁面~床や天井など、琥珀の間全体を見ることができます。