モスクワ音楽院 留学情報

モスクワ音楽院での学生生活をイメージできるよう、ブログ形式にまとめてみました。私自身は、音楽は素人なので、主にモスクワでの日常生活や音楽院・学生寮の様子、入学手続きや日本との往復などの話題を中心に、父親の目線で紹介していきます。モスクワの今をできるだけ実感していただけるように、写真もたくさん掲載するようにしたいと思います。モスクワ音楽院留学を考えている本人やご両親にとって、少しでも参考になればうれしく思います。

モスクワで食べるお寿司

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モスクワの寿司(店)事情

レストランやカフェの客足が鈍くなったら、日本食レストランの看板を掲げればよい。そうすれば、1、2年は店を続けられるよ・・・・こんなアネクドート(ロシアの小話)が語られるくらい、ロシアでは近年、日本食がブームになっています。ソビエト時代にも本格的な日本食レストランはあったのですが、値段が高すぎたため、利用客は一部の富裕層に限られていたのだそうです。

ソ連崩壊後、プーチン政権が誕生すると、国民の所得の伸びとともに、比較的リーズナブルな価格で食べられるロシア人経営の日本食レストランチェーンが現れるようになり、人々の健康志向の高まりとも相まって日本食人気に火がついたのだそうです。

確かにモスクワの街を歩くと、通りのあちらこちらに「Японский ресторан(イポンスキー・リスタラーン;日本のレストラン)」や 「Японская кухня(イポーンスカヤ・クッフニャ;日本料理)」などと書かれた看板を目にします。

日本食と言っても、寿司が中心なのですが、今やモスクワだけで寿司店が1,000店を超えるとも言われるまでになっているとか・・・・。ただし、中には看板を掲げただけで、他店の寿司を見てまねただけの料理を出す怪しげな店もあるようです。

ここでは、ネタや食材、米酢や醤油などを全て日本から直輸入しているような超高級店は除き、一般市民が友人同士や家族連れで週末に足を運ぶような寿司店のメニューを観てみることにします。

 

- いちばんぼし “ИЧИБАН БОШИ

 まずは、モスクワ音楽院の寮のすぐ近くにある「いちばんぼし」(再掲)です。ここは、日本人オーナーが経営する寿司店で、ネタの鮮度もシャリの質感も日本で食べる寿司とほとんど遜色ありません。価格は少々高めですが、学生向けに価格を抑えたメニューも用意されていて、モスクワ音楽院の学生や地元モスクワっ子の他にも、多くの外国人で賑わっています。メニューには、寿司の他に丼物や鍋料理、薩摩揚げなどもありました。巻き寿司は「寿司ロール(СУШИ РОЛЛ)」とも呼ばれていて、モスクワの他の寿司店と同様、ロシアならではの創作的な巻き寿司もいろいろあります。日本のビール(アサヒ・スーパードライ)や地酒もおいていました。

 

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「いちばんぼし / ИЧИБАН БОШИ」外観(再掲)

「Японский ресторан(イポンスキー・リスタラーン;日本のレストラン)」の文字も見えます。

 

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いちばんぼし店内(再掲) 店内は木の暖かみを活かした日本風のデザインです。

 

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アボガドの海苔巻きとお寿司盛りあわせ(再掲)

 

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うなぎの押し寿司

 

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サーモンとイカのにぎり

 

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サーモンのにぎり(右)とイクラとサーモンの親子丼(左)

左の親子丼は、メニューには掲載されていない「裏メニュー」とのこと。日本人の学生が頼むと、つくってくれるそうです。

 

ぎんのたき  “ГИН НО ТАКИ

ロシア人の経営によるチェーン店です。店の Web Site によると、モスクワの他、サンクトペテルブルグや他の地方都市にもいくつかの店舗を展開しています。

昨年(2015年)の暮れに、モスクワのメインストリート、トベルスカヤ通りにある「ぎんのたき」に入ってみました。年末のしかも遅い時間に入ったので店内は閑散としていましたが、日本にいるようなインテリアの清潔なレストランでした。モスクワ中心部のメインストリートに位置していますが、価格帯はそれほど高くなく、十分美味しくいただけました。

やはりメニューは巻き寿司が中心で、日本の寿司とはテイストがかなり異なりますが、食材の組み合わせも調味料も、ロシア流に工夫されていると思いました。寿司をベースにした創作料理というところでしょうか・・・・。

 

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トベルスカヤ通りに面した「ぎんのたき」外観(写真を撮るのを忘れたので、これは google earth からの引用です。)

 

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ぎんのたき店内(こちらは、お店のサイトからの引用です。)

 

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このとき食べたセットメニューです。(マグロのにぎりが転んでいます。(笑)) 見た目もお味もまずまずでした。

 

- 巻き寿司(СУШИ РОЛЛ)はロシア風にアレンジ -

 モスクワの寿司店では、特に巻き寿司は、ロシアでも手に入りやすい食材を用いてロシア風に美しくアレンジされています。

切った巻き寿司に衣をつけて揚げた「巻き寿司の天ぷら」は、ロシアでは定番のメニューになっているそうです。「日本の寿司」と同じものを求める方にはお薦めしませんが、これはこれで、ロシアの創作料理だと思えば、話題性もあって十分楽しむことができそうです。

 

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サーモンで巻いた巻き寿司にイクラ(ИКРА)がのっています。(左)

「イクラ」は、もともと魚の卵を意味するロシア語です。ЧЁРНАЯ ИКРА(黒いイクラ)はキャビアのことです。

右側の巻き寿司は、あぶりサーモンで巻いています。

 

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いろいろな創作メニュー

 

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クリームチーズ、アボガド、海苔、サーモン、マヨネーズ、筋子のコンビネーション

 

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巻き寿司の上にエビの天ぷらがのっています。

 

いずれもモスクワでも比較的手に入りやすい食材を用いて、きれいにアレンジされています。

 

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各種巻き寿司です。こちらは鰹節が使われていました。

 

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こちらは、日本でもおなじみの「舟盛り」です。

 

この他、最近ではモスクワ市内のデパートやスーパーでも、パック詰めの巻き寿司などがリーズナブルな価格で売られていて、買い物に訪れる市民が買い求めて行くのだそうです。(↓)

 

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日本でいう「デパ地下」で売られているパック詰めの巻き寿司。180ルーブル(約260円;2016年6月の為替レート)と、価格もお手頃です。

 

最後に、「ぎんのたき」のWeb Site から、メニューの一部をダウンロードしておきます。見た目にも美しくカラフルにアレンジされています。

 

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右側のページの "МАКИ ДЗУСИ" の文字は「まきずし」と読みます。

 

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右側のページの "САРАДА"の文字は「サラダ」と読みます。

 

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右側のページの "ДЗЭНСАИ"の文字は「ゼンサイ」と読みます。

 

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それにしても、日本食が、ロシア人にこれほどまで受け入れられているとは、モスクワに行ってみて初めて認識させられました。

  

この稿は、「ロシアの日本食ブーム」(中学校 社会科のしおり 2008年4月号 付録:浜野 剛氏)および、平成25年度経産省補助事業(『日本の料理と食の技(わざ)』ロシア市場進出プロジェクト)報告書の記述を参考にさせていただきました。

 

 

 

アイスクリームの祭典 / Праздник мороженое 2016

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「アイスクリームの祭典

 ソコルニキ公園にて 5月28-29日 11時スタート」のポスター

 

先週末(5月末)のことになりますが、モスクワの娘から、「アイスクリームの祭典」の様子が LINE で送られてきました。

ロシアの情報サイトRUSSIA-NOW.com によると、20年の伝統を有するこのお祭りは1997年に創設され、2006年以降はモスクワ市の行政府から市の公式行事として認定されているとか。

今日では、この「アイスクリームの祭典」はロシアの国民的行事として定着しており、2016年の春~夏には、ロシア全土の80都市で開催される予定とのことです。

 

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お祭りの主催者はロシアアイスクリーム組合、後援者として、モスクワ市行政府、モスクワ市下院議会、ロシア連邦農業省、ソコルニキ公園長などが名を連ねている他、アイスクリームメーカー最大手、日本でもサーティワンでお馴染みのバスキン・ロビンス社(компания «Баскин Роббинс»)をはじめとするアイスクリームメーカーや地元メディアなどがスポンサーとなっています。

 

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メイン・スポンサー「バスキン・ロビンス社」の旗

 

このお祭りが初めて開かれたのは1997年、ヨーロッパ最大の規模を誇るバスキン・ロビンス社の工場のオープンにあわせて開催されました。それ以降、同社は20年にわたってこの祭りの開催のために積極的な役割を果たしてきており、今日ではメインスポンサーとなっています。 

工場は、年間16,500トンのアイスクリームを生産する能力を有しています。ロシアで数年間の稼働の後、同社は国際展示会において繰り返し金メダルとディプロマを受賞し、2009年からはモスクワクレムリンの公式納入業者に指定されています。今日では、同社はロシア及びEU諸国で生産された製品を供給しています。

 

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「本物のアイスクリーム」「一度試せば、君はとりこに!」という看板です!

 

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左上はベリーのシャーベット、左下はマンゴーのシャーベット
どちらも、右側のコーンのせて1つ80ルーブル(約140円)

 

公園内のたくさんの屋台やカフェで、来場者たちはさまざまなアイスクリーム、150種類以上の味と出会うことがができるでしょうとの触れ込みでした!

 

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この日は、正午の気温が26℃、絶好のアイスクリーム日和に恵まれました!

 

それにしても、ロシア人は真冬の屋外でも食べるくらいの大のアイスクリーム好きとは聞いていましたが、こんなお祭りがあるんですね~!

 

 

 

モスクワの街歩き(8)

ー モスクワの春 ー

モスクワ音楽院に留学している娘から、LINE でモスクワの春の様子が送られてきました。 北国の春は、いろいろな花が一斉に開きます。新緑が眩しい5月のモスクワの街の雰囲気は、札幌の5月とよく似ています!


では、クレムリン周辺、ボリショイ劇場前の広場、アルバート通りなどを見ていきましょう!(↓) カメラは i-phone 5S です。

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日本文化への関心 / J-FEST 2016 in Moscow

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- FESTIVAL of JAPANESE CULTURE in MOSCOW -

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会場のモスクワ コスモスホテルに集まった若者たち

 

今年で7回目となる 日本文化フェスティバル J-FEST 2016 は、3月6、7日の2日間にわたりモスクワ コスモスホテルで開催されました。主催するのは J-FEST 実行委員会、代表はモスクワの日本大使館、イベントの企画と運営は博報堂ロシアが行っています。

ロシアの若者が日本の文化に直接触れることができるよう、会場には多数の体験ブースが設けられ、訪れた多くの若者たちが、折り紙や切り絵、習字、囲碁などを実際に体験しました。

また、大ホールではカラオケとコスプレのコンテストが行われ、集まったたくさんのコスプレイヤーたちが出来映えを競い合いました。

 

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来場者で埋め尽くされたコスプレイベント会場

 

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グランプリ受賞者には、日本への航空券が贈られました!

 

日本ではあまり知られていませんが、日本の漫画やアニメ、J-POPなどは、ロシアでも若者たちの関心を集めているのだそうです。モスクワやサンクトペテルブルグノボシビルスクなどの大都市では、日本のアニメを題材にした大規模なコスプレイベントが毎年行われ、たくさんの若者たちが参加しているのだそうです。

 

今年は、スペシャルゲストとして和太鼓のチームの「舞太鼓あすか組」が招かれ、集まった多くの若者の喝采を浴びたそうです。(↓)

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アンコールでは、ロシア国旗を振りながらコサックダンスを披露、会場から大喝采を浴びました。(ASKAの写真は、J-FEST 2016 オフィシャルサイトからの引用です。)

 

あくまでも個人的な感想ですが、日本人はロシアやロシア文化のことをそれほど詳しくは知らないのに比して、ロシア人は日本や日本文化についてよく知っている人が多いように感じます。

現在、ロシアを訪れる日本人観光客の数は、中国人観光客の十分の一にも及びません。日露関係を一層発展させるためには、日本側がロシアへの関心をもっと深め、交流を促進する必要がありそうです。

 

 

 

 

 

 

ヘルシンキ経由で行ってみる(2)

- モスクワからの帰路 - 

モスクワからの帰路、ヘルシンキで成田への乗り継ぎ便まで時間があったので、もう一度入国手続きを済ませて、フィンエア・シティバスでヘルシンキ中央駅まで出てみました。

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中央駅バスターミナルに到着したところ。この便は女性のドライバーでした。料金(6.3EUR)は乗車の際にドライバーに直接支払います。

 

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発車時刻まで待機中のバス 写真の右手がバス乗り場になっています。後ろの建物は、往路で宿泊したホリデイ・イン・ヘルシンキ・シティ・センター。ホテルのすぐ目の前がバス乗り場と中央駅なので、大変便利なロケーションです。

 

2016年に入って空港と中央駅とを結ぶ鉄道が全線開通し、市内へのアクセスはさらに便利になっているそうです。

ヘルシンキ 鉄道中央駅 -

バスを降りて、中央駅に入ってみました。ここから地下に潜って地下鉄に乗ることもできます。

 

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ヘルシンキ 鉄道中央駅 入口

 

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駅構内の様子

 

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駅構内の様子 

 

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ヘルシンキ中央駅ホーム ヘルシンキフィンランド各地とを結ぶ電車が発着しています。

ロシアのサンクト・ペテルブルグへは、高速列車「アレグロ」が一日4往復運行(片道約3時間半)しています。(↓)

 

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フロントの塗装がオレンジ色の電車が「アレグロ」です。

 

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車体に"ALLEGRO" の文字が見えます。いつか機会があったら、ヘルシンキからアレグロに乗ってサンクトペテルブルグに行ってみたいと思います!

 

- 地下鉄(メトロ)で周辺地区へ -

中央駅から、地下鉄を利用して、街の周辺地区まで出かけてみることにしました。

チケットは券売機で購入すると、シングルチケット(購入から1時間以内有効で地下鉄とトラムの乗り換え自由)が2.5 EURです。この他、トラム専用のシングルチケットや一日券などがあります。

 

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エスカレーターで地下深くに降りていきます。

 

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駅構内はTDSのセンターオブジアースの洞窟を彷彿させるデザインです。

 

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スタイリッシュな車両は、フィンランドの著名なデザイナー、アンティ・ヌルニスニエミ氏のデザインだそうです。

 

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さすが、デザインの国フィンランド、遊び心いっぱいのデザインに驚かされます。一見の価値ありです! 

- 市内を走るトラム - 

地下鉄の駅から地上に出ると、トラムに乗り継げるようになっています。

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ヘルシンキ中央駅の隣の カンピ(Kamppi) 駅 

 

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ここで、トラム(路面電車)に乗り換えができます。新型車両は乗り場と段差のない低床車両です。

 

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この低床車両はトラムの各路線で見かけました。(↑)

トラムを乗りこなせるようになると、ヘルシンキの街歩きは、きっと楽しくなりそうです!

 

ヘルシンキ経由で行ってみる(1)

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ヘルシンキ経由でモスクワへ  -

今回も、モスクワ音楽院留学とは直接関係の無い話題になります。

JALのモスクワ線は、4月から6月までは週4便(月・水・金・日)、7月から10月末までは、今年から一便増便されて週5便(月・水・金・土・日)で運行されます。一方、11月から3月までの冬期間は減便され、週3便での運行に戻ります。このため、冬期間にモスクワに行く場合、曜日の都合が合わない時は、毎日運行のアエロフロートを利用するか、経由便を探さなければなりません。 

 

※2017年3月5日追記:JALのモスクワ線が今年も増便

JALが公表している2017年の運行計画によると、3月26日から6月30日までの期間は、現在よりも2往復増便して、週5便(月・水・金・土・日)の運行に、7月1日から10月28日までの期間は、さらに2往復増便して毎日運行に、10月29日からは、週4便(月・水・金・日)の運行になるそうです。
2016年度(上記)よりも、モスクワとの往復がさらに便利になりますね!
詳しくは、下記をご参照ください。(↓)

 

※2018年4月22日追記:JALのモスクワ線が今年も増便

JALが公表している2017年の運行計画によると、3月25日から6月30日までの期間は、現在よりも2往復増便して、週5便(月・水・金・土・日)の運行に、7月1日から10月27日までの期間は、さらに2往復増便して毎日運行に、10月28日からは、週4便(月・水・金・日)の運行になるそうです。ほぼ昨年と同じ運航便数になりますね!詳しくは、下記をご参照ください。(↓)

 

日本からモスクワまでのルートは、仁川経由、北京経由、フランクフルト経由、ウィーン経由など、いくつもの候補がありますが、2016年4月現在の運行ダイヤでは、大韓航空の仁川経由が便利なようです。

一方、名古屋や大阪から出発するなら、フィンエアのヘルシンキ経由も比較的便利な選択肢となります。

日本からヘルシンキへは、JALが成田から毎日運行(札幌、中部、伊丹、福岡から同日接続可)している他、JALと同じワンワールド・アライアンスのフィンエアが成田の他、名古屋、関西からも直行便を毎日運行、さらに今年5月からは福岡からも週3便体制で運行をはじめるとのことです。フィンエアを利用する場合、名古屋、関西、福岡から直接ヘルシンキに飛んで、ヘルシンキでモスクワ行きへ乗り継げばよいのですが、乗り継ぎ便のダイヤが今一つよくないため、モスクワ到着が現地時間の深夜になってしまうのが難点です。

私も、2014年の暮れに一度だけこのルートを利用したことがあるのですが、そのときは、無理せずヘルシンキに一泊して、翌日モスクワに入ることにしました。

ここでは、そのとき(クリスマスの時期)のヘルシンキの空港や街の雰囲気などを少しだけ紹介したいと思います。

※2018年4月22日追記:

2018年4月現在、ヘルシンキでのロシアへの乗り継ぎダイヤは、以前より便利になっています。成田からのJL413便のヘルシンキ到着が14:50、モスクワ行きのAY713便のヘルシンキ出発が17:40、モスクワ(シェレメチェボ)到着が19:20 なので、乗り継ぎ時間のロスが大幅に改善されました。

 

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サンタの国フィンランドへの出発日12月25日の成田空港出発ゲートでは、JALのスタッフもサンタの装いです。

JALの運行ダイヤ -

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ヘルシンキへ向けて出発前のJL413便(B787-8)

 

往路の成田発ヘルシンキ行きJL413便は、11:30に成田を出発し、ヘルシンキ到着が15:00(日本時間の22:00(時差7時間))、およそ10時間半のフライト。

復路のヘルシンキ発成田行きJL414便は、17:15にヘルシンキを出発して、翌朝8:55成田着、およそ8時間40分のフライトです。

ヘルシンキ・バンター国際空港 -

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フィンエアのハブ、ヘルシンキのバンター国際空港は、ヨーロッパの主要空港の中でも日本から最も近い空港です。2つあるターミナルビルはどちらもコンパクトな設計なので、乗り継ぎの際に迷う心配はありません。国際線から国際線への「最短乗り継ぎ時間(MCT)」は35分とのことです。

ここからヨーロッパ各地に数多くの路線が接続しており、日本からヨーロッパへ向かう際には、最も便利な路線の一つと言えそうです。

 

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セキュリティ・ゲート入口

 

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フィンエア出発カウンター

 

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第2ターミナル 出発フロア

- 空港から市内へのアクセス -

空港から市内へは、フィンエア・シティバス(ヘルシンキ中央駅行き)が、通常20分間隔で運行されているのですが、この日はクリスマス特別ダイヤによる間引き運行だったため、中央駅までタクシーで移動することにしました。クリスマス休暇のため渋滞もなく、空港から中央駅まで30分弱で到着、料金は54ユーロ(2014年12月現在)でした。シティバスなら、運賃はヘルシンキ中央駅まで6.3ユーロなので、少々痛い出費となりました。ドライバーは、「フィンランドは、タクシーは高いからね~!」と笑っていました。

ちなみに、フィンエア・シティバスの運行時刻表はこちら(↓)

◇フィンエア・シティバス運行時刻表  

 

- クリスマスの街の様子 -

写真は、クリスマスの時期のヘルシンキの街の様子です。撮影した日は、2014年12月25日(到着日の深夜)、26日(早朝)です。 

 

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深夜のヘルシンキ中央駅ホーム

 

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深夜のヘルシンキ中央駅ホーム

 

到着した日の翌朝、厳寒(-20℃)中をホテルから出て、ヘルシンキ中央駅周辺の市街地を歩いてみました。(↓)

 

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ヘルシンキ 鉄道中央駅 入口

 

フィンランドでは、クリスマスの夜は家族水入らずで過ごす家庭が多いそうです。クリスマスの翌朝の街はとても静かな雰囲気でした。街を彩る美しい装飾は、モスクワの装飾よりもシットリとして落ち着いた印象です。

 

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ヘルシンキ中央駅前のバスターミナル(アテネウム美術館前)

 

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ヘルシンキ中央駅前のバスターミナル

  

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ヘルシンキ中心市

 

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ヘルシンキ中心市街(ストックマン百貨店前)

 

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ヘルシンキ中心市街(シティ・センターのアーケード)

 

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店内の装飾(12月26日早朝)

 

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店内の装飾(12月26日早朝)

 

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トラムが走るヘルシンキ中央駅前の通り

 

- ヘルシンキからモスクワへ -

午前10時頃にホテルをチェックアウトして、すぐ目の前にあるバス乗り場からフィンエア・シティバスでバンター国際空港に向かいました。

  

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バス乗り場で貨物室に乗客のスーツケースを搭載 後ろの建物は、ヘルシンキ中央駅の駅舎

 

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高速道路を一路バンター国際空港へ

空港までの運賃は6.3 EUR およそ30分で到着です。車内ではFree Wi-Fi が使えるので、旅行者にはとても便利です。

 

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第2ターミナル 国際線セキュリティ・ゲート入口

 

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国際線出発エリアのカフェ

 

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沖止めのアエロフロート機(Airbus A319 モスクワ行き)に搭乗

 

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ヘルシンキを離陸後、およそ1時間半でモスクワ(シェレメチェボ空港)に到着 ヘルシンキ-モスクワ間は羽田-福岡間とほぼ等距離です。 

 

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シェレメチェボ空港からは、アエロエクスプレスでモスクワ市内へ移動。メトロ(環状線)に接続するベラルーシ駅までノン・ストップ 約35分で到着です。

 

ヘルシンキ経由で行ってみる(2)へ続く・・・・ 

 

 

 

 

 

モスクワの地下鉄(3)

⑥ 運賃体系

次は、モスクワの地下鉄の運賃体系についてです。

運賃は乗車距離に関係なく、乗車1回分ずつ精算されるシステムです。また、乗り換え可能な駅で何度乗り換えても、最終目的駅の出口を出るまでは乗車1回とカウントされます。

乗車券は1回単位(1回券は50ルーブル、2回券は100ルーブル)でも買えますが、接触式の磁気カード型回数券(使い捨て)を購入すると、11回券で360ルーブルでした。(2015年5月)11回券を購入すれば、1回当たりの料金は約33ルーブル(約60円)ですから、相当割安な料金設定といえるでしょう。

 

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 駅の ◎のマークがつながっているカ所が乗り換え可能駅です。(↑)

 

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 1回券、2回券、5回券、11回券など全てこの使い捨て・厚紙製の磁気カードを使用しています。(↑)

 この 磁気カードは地下鉄だけでなく、トラム(路面電車)、トロリーバス、バスとの共通乗車券となっており、モスクワ市内はいずれの交通機関を利用しても、距離に関係なく乗車回数1回単位で精算する、わかりやすくシンプルな料金体系になっています。 

券売機で買えるのは1回券と2回券のみで、5回券以上は窓口で買うことになります。

 

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券売機のパネルは英語表示も選択できるのですが、とにかくよく故障しています。全ての券売機が故障していて、乗車券は窓口でしか買えないこともしばしばです。

 

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券売機はロシア語と英語表示を選択できます(前述)が、窓口のお姉さんはロシア語のみです。(笑)(↑)  

 

※ 2016年3月第4週追記:

ところで、今回、あらためてモスクワ市地下鉄公社のオフィシャルサイトを確認したところ、5回券と11回券の表示がなくなっており、回数券は20回券(650ルーブル)、40回券(1300ルーブル)、60回券(1570ルーブル)の3種類だけになっていました。ロシアでは、制度改正が頻繁に行われるので常に注意が必要です。

 

※ 2017年3月5日追記:

2017年2月にモスクワで地下鉄を利用したみたところ、運賃が1回券55ルーブル、2回券110ルーブルに値上げされていました。同時に、回数券も20回券(720ルーブル)、40回券(1440ルーブル)、60回券(1700ルーブル)にそれぞれ値上げされていました。ロシアでは、公共料金が一度に10%以上値上げされることもめずらしくありません。

 

※ 2018年3月10日追記:

上記のリンクからモスクワ市地下鉄公社のオフィシャルサイトを確認すると、1回券、2回券の価格は据え置かれていますが、20回券、40回券、60回券は値上げされている他、20回以上乗車する場合は、チャージ式ICカードトロイカ」を購入することを推奨しています。トロイカカードを利用すると、乗車1回あたり37ルーブルが引き落とされます。(2018年5月)

 

※ 2019年1月20日追記:

トロイカカード利用時の引き落とし金額が、乗車1回当たり38ルーブルに値上げされました。(2019年1月)

 

※ 2020年2月追記:

あらためてモスクワ市地下鉄公社のオフィシャルサイトを確認したところ、運賃が1回券57ルーブル、2回券114ルーブルに値上げされていました(2020年2月1日~とのこと)。同時にトロイカカード利用時の引き落とし金額が、乗車1回当たり40ルーブルに値上げされました。(↓)

 

※ 2021年2月追記:

あらためてモスクワ市地下鉄公社のオフィシャルサイトを確認したところ、運賃が1回券60ルーブル、2回券120ルーブルに値上げされていました(2020年2月1日~とのこと)。同時にトロイカカード利用時の引き落とし金額が、乗車1回当たり42ルーブル (中央ゾーン内の移動)、若しくは50ルーブル(中央と郊外のゾーン間の移動)に値上げされました。(↓)

 

https://mosmetro.ru/payment/tickets/ediniy

 

 ⑦ 駅の構造

続いて、駅の構造について見ていきましょう。

- ホーム中央に広いコンコース -

ほとんどの駅は1面2線の島型となっており、上下線の乗降ホームの間に広いコンコースを備えています。境界部には天井を支える太い柱があるため、ホームとコンコースは空間的に分離されています。(↓)

 

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(断面図は、仮屋崎圭司先生の報告論文より引用(一部改変)) 

 

列車が到着すると、降車客はホーム上を列車と平行して移動することなく、列車と垂直方向にホームを横断して中央のコンコースへ移動し、コンコースの両端のエスカレーターへ向かって流れていく動線構造になっています。このため、降車した乗客はホームに滞留する乗車客と錯綜することはほとんどなく、円滑な乗降が可能となっています。

 

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また中央コンコースから他の路線へ乗り換える際の通路、階段は一方通行とされ、乗客の錯綜が起こらないように動線が分離されています。

 

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他の路線への連絡通路は基本的に一方通行とされ、通路を歩く乗客の錯綜が生じないように動線が分離されています。

 

エスカレーターによる乗客の流入量の制御 -

地下深くに位置する駅では、ホームと地上の往来の手段はエスカレーターしかありません。このため、大量の乗客が一度に地下のホームに押し寄せることはなく、改札からホームまではエスカレーターの輸送量に従った定常流になります。ラッシュ時には、改札機やエスカレーターの手前に乗客が滞留することはあっても、ホームやコンコースに滞留することはほとんどありません。これもホームでのスムーズな乗り降りを可能にしている要因と思われます。

 

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右側は出口です。乗車距離に関わらず定額の運賃システムを採用しているため、この駅には出口側の改札機はありません。一方、左側が入口の改札機です。ここでも、乗客の動線は完全に分離されています。

ラッシュ時には、エスカレーターの手前に乗客が滞留し、改札機を超えて駅舎の外側まで行列ができることもありますが、地下のホーム上に乗客があふれることはありません。

 

⑧ 列車の運行管理システム

- 時間帯別の等間隔運行 -

モスクワの地下鉄では、時間帯別の高頻度等間隔運行が行われているため、利用者向けの時刻表はありませんが、全ての駅の始発と終発の発車時刻は公表されています。

一方、運転士は列車ごとに作成された運行時刻表に基づいて運転するそうです。この運行時刻表には各駅を発車すべき時刻が5秒単位で記載され、加えて列車の運行間隔も記されています。(↓)

 

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列車ごとの運行時刻表の例(運転間隔は1分35秒と記載されています。)
(仮屋崎圭司先生の報告論文より引用)

 

運転士は、平常時には運行時刻表記載の出発時刻に駅を発車するよう運転し、遅延が発生した際には、時刻よりも先行列車との運転間隔を優先して運転するのだそうです。このような等間隔運行を支援するため、各駅のホームの先端部にはデジタル時計が設置されています。(↓)

 

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列車の進行方向のホーム先端部にデジタル時計が見えます。

 

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左側は現在時刻、右側は先行列車出発後の経過時間を秒単位で表示しています。運転士は、デジタル時計で現在時刻や先行列車との運転間隔を、左側の大きな鏡でドアばさみなどがないかを確認します。

 

- 短い駅での停車時間 -

東京の地下鉄ではダイヤ上、1分程度の停車時間が設定されているのに対して、モスクワの地下鉄の停車時間は30秒以下に設定されています。このため、混んでいる車内では、乗客同士が声を掛け合い、次の駅で降りる客と立ち位置を交換する場面がよく見られます。

私自身も、大きなスーツケースを携えて入口付近に立ったとき、奥の方に移動するように促されたことがありました。

 

- 無駄のない合理的なシステム -

ホーム上での乗客の滞留が起こりにくい駅の構造に加えて、このような乗客同士の協力・コミュニケーションも、地下鉄の高頻度等間隔運行を可能にしている要因の一つのようです。

考えてみると、1分半~2分待てば次の電車が来るのなら、時刻表は必要ないでしょうし、列車の到着を告げるアナウンスも、むしろうるさいだけかもしれません。

高速で動くエスカレーター上を歩く人は多くない(モスクワの地下鉄のエスカレーターでは、空いているときは関西地方と同じく右側立ち)ですし、発車の際、ドアが突然、激しい勢いで閉まるため、駆け込み乗車もほとんど見かけません。

一見、乱暴でアバウトなようにみえますが、実はすべての要素が合理的・調和的に構成されていることに気づかされます。

 

このように、モスクワの地下鉄は駅のデザインが豪華で美しいだけでなく、低廉な運賃で機能的にも大変優れた市民の足であると感じました。モスクワに行ったら、一度は地下鉄に乗ってみることをお薦めします!

 

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