- モスクワ音楽院へのアクセスがよいホテルから -
今回はモスクワのホテルの話題です。
ロシアの首都モスクワには、数多くのホテルがあります。宿泊料金は東京の場合と同様、ロシアの他の都市よりもかなりお高いのですが、現在はロシアの通貨ルーブル安を反映して、以前よりもリーズナブルに利用できるので、日本人にとってはモスクワを訪れるチャンスといえそうです。
時期にもよるので一概にはいえませんが、一般に、ビジネスの街モスクワではウィーク・デイ(月~木)が高く、週末(金~日)は安くなり、観光の街サンクトペテルブルグなどでは逆パターンとなります。
一年の中では、日本のゴールデン・ウイークにあたる 5月の第1週(ロシアでも大型連休になる)や 真冬の厳寒期(特に年末年始)は閑散期となり、5つ星クラスのホテルでもお安く泊まれることがあります。
また、モスクワ市内で比較すると、街の中心(クレムリン)に近いほど高く、地下鉄の⑤号(環状)線の外側までいくと、お手頃な料金で宿泊できるホテルの選択肢が広がるようです。
実際にホテルを選ぶ際には、ガイドブックや予約サイトなどをよくご参照いただくとして、ここでは、あくまでも個人的趣向ですが、私が実際に利用してみたホテルを中心に、いくつかご紹介します。
- アッサンブリア ニキーツカヤ -
モスクワ音楽院に最も近いホテルです。
■ Official site : http://assambleya-hotels.ru/en (英語)
2007年開業、3階建て全29室のプチ・ホテルです。地下鉄の最寄り駅は、①号線のアホートヌィ・リャトまたはビブリアチエカ・イーミニ・レーニナ(レーニン図書館)になります。それぞれの駅から徒歩で10分ほどの距離にあり、クレムリン、赤の広場からも徒歩圏内(約12~3分ほど)です。
このホテルはモスクワ音楽院から目と鼻の先の位置にあり、玄関を出て右手に2分も歩けば、モスクワ音楽院正面のチャイコフスキーの銅像にたどり着いてしまいます。(約140m)
残念ながら、私自身は泊まったことはないのですが、友人の口コミによれば、客室は広く清潔で、ゆったり快適に過ごせるホテルとのことでした。
予約サイトによると、閑散期なら、1泊(1部屋・食事無し)¥10,000 ほどで宿泊できることもあるようです。
- ナショナル ホテル -
■ Official site : http://www.national.ru/ (英語)
1903年開業、2009年に全館改装を終えた7階建て全202室の伝統と格式あるホテルです。
左手前の建物がナショナルホテル、「M」のボードは地下鉄①号線のアホートヌィ・リャトへ通じる地下道の入口
地下鉄①号線のアホートヌィ・リャトの出口を出てすぐ目の前、モスクワのメインストリート、トベルスカヤ通りの起点に位置する抜群の立地条件です。モスクワ音楽院までは、徒歩で10分ほどの距離にあります。
朝食会場のレストラン(2F)からみる景色
レストランの窓からクレムリンの城壁や国立歴史博物館、赤の広場への通用門 ヴァスクレセンスキー門などを間近に眺めながらの朝食は、メニューも豊富で、美味しく優雅に楽しむことができます。
ホテルの朝食ブッフェ
こちらは、朝食レストランがオープンする前に出発するため、早朝6時にオーダーしたルームサービスの朝食
暖かなパンとハム・エッグが美味でした。
ルームサービスの朝食は、スタッフがテーブルごと部屋まで運んできてくれました。前夜の内に好みのメニューを選択して、オーダー・シートをドアノブに掛けておけば注文できます。
ホテルの建物自体はかなり古いのですが、内装は完全にリノベーションされています。部屋の窓はペアガラスとトリプルガラスの2重構造になっていて、年末の厳寒期でも暖かくすごせました。
料金は、普段は高いのですが、2014年の暮れ(週末)に利用したときには、1泊(1部屋)朝食付きで ¥17,000 ほどで泊まることができました。
このホテルは、過去にフランスのシラク元大統領やアメリカのオバマ大統領など、外国の要人も多数宿泊されているのだそうです。
私的には、リピートしたいお薦めのホテルです!
- アララット パーク ハイアット -
ボリショイ劇場から最寄りのホテルです。
■ Official site : https://moscow.park.hyatt.com/en/hotel/home.html (英語)
「アララット」は、アルメニアにある山の名称です。
地下鉄の最寄り駅は、①号線のルビャーンカもしくは②号線のチアトラーリナヤになります。ボリショイ劇場、ツム百貨店に隣接し、クレムリンにも徒歩で行くことができる抜群の立地条件です。外観はやや古いのですが、館内はハイアットらしい大きな吹き抜けがモダンなデザインです。
ロビーに飾られた大きなクリスマスツリー
最上階に達する中央部の吹き抜けとエレベーター
客室は2012年にリノベーションされており、照明・空調の調節、カーテンの開閉などは、全てベッドサイドのコントロールパネルで操作できました。浴室は、バスタブとは別に、独立したシャワー・ルームがついていました。
フロントやレストラン、他のスタッフも皆、英語が上手で、明るくフレンドリーに対応してくれます。
最上階のテラス・レストランです。
右側のボトル「KILIKIA」は、アルメニアのビールです。軽く爽やかで飲みやすいビールでした。
最上階のテラスレストランは、真冬でもバルコニーテラスに出て、クレムリン周辺の美しい夜景を見ることができます。
朝食会場のレストラン(2F)
メニューも充実しており、お好みで暖かい料理(オムレツなど)を追加オーダーすることもできます。
この他、1Fには、アルメニア料理と日本食のレストランもありました。
予約サイトで調べると、普段はとても高いのですが、2015年の暮れに利用した際には、1泊(1部屋)朝食付きでおよそ ¥32,000 のところ、2泊分の料金で3泊できるキャンペーンを利用して宿泊できました。
とにかくスタッフが皆フレンドリーで、困っていることがないか、よく声をかけられます。
ロシア語がわからなくても、英語だけでまったく不自由しないホテルです!
- アエロスター -
リーズナブルな料金の4つ星ホテルです。
■ Official site : http://en.aerostar.ru/ (英語)
1991年開業、2008年にリノベーションされた9階建て全307室の大型ホテルです。ペトロフスキー公園の正面(広い道路を挟んで反対側)に位置し、地下鉄の最寄り駅 ②号線のディナモから、徒歩で6~7分の立地です。
団体客も多く、夕方のロビーはかなり賑やかですが、メトロ⑤号(環状)線の外側に位置するため、料金もお手頃、カジュアルで利用しやすいホテルです。
朝食会場のレストラン
朝食は、団体客で混み合う前(オープン直後)に行くのがポイントです。
朝食のメニューはシンプルですが、十分美味しくいただけました。
ホテルの最寄り駅 地下鉄②号線のディナモは、アエロエクスプレスが接続するベラルースカヤの隣の駅なので、シェレメチェボ空港からのアクセスは良好です。また、ディナモはドモジェドボ空港からのアエロエクスプレスが接続する②号線のパベレーツカヤからも6駅目にあり、ドモジェドボ空港からのアクセスも悪くありません。
料金的には、閑散期なら 1泊(1部屋)朝食付きで、¥10,000 以内で泊まれる場合もあるようです。
アエロフロートや大韓航空など、シェレメチェボ空港を利用するなら、お薦めのホテルです!
モスクワのホテルについて(2)は、こちら(↓)