モスクワ音楽院 留学情報

モスクワ音楽院での学生生活をイメージできるよう、ブログ形式にまとめてみました。私自身は、音楽は素人なので、主にモスクワでの日常生活や音楽院・学生寮の様子、入学手続きや日本との往復などの話題を中心に、父親の目線で紹介していきます。モスクワの今をできるだけ実感していただけるように、写真もたくさん掲載するようにしたいと思います。モスクワ音楽院留学を考えている本人やご両親にとって、少しでも参考になればうれしく思います。

最近のタクシー事情(モスクワ / サンクトペテルブルク)

 

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ドモジェドボ空港からモスクワ中心部へ、タクシーの車窓から見えてきたシティの高層ビル群

 

最近、日本でもHuaweiASUSなど、海外メーカー製のSIMフリースマホが、NET通販や家電量販店の店頭で普通に売られるようになってきました。

 

諸外国の通信事情から

シンガポールやマレーシア、タイなどASEANの国々では、空港の販売ブースでプリペイドSIMが売られているので、日本から低価格のSIMフリースマホを持参して、渡航先の空港でプリペイドSIMを購入すれば、直ちにネットにアクセスできます。

 

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クアラルンプール国際空港 "HOTLink" プリペイドSIM販売ブース

 

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バンコクスワンナブーム国際空港 "TrueMove" プリペイドSIM販売ブース

 

クアラルンプール、バンコク、どちらのブースでも、SIMフリースマホを英語表記にしてスタッフに手渡すと、購入したSIMカードをその場で開封、挿入~アクチベートまで3~5分ほどでセッティングしてくれました。

 

ロシアの通信事情  

こうした事情はロシアも同様です。今回のロシア渡航(2017年9月)では、モスクワ到着時にドモジェドボ空港の販売ブースでプリペイドSIMを購入し、Wi-fi サービスのないところでもスマホを使える環境を確保できたので何かと便利でした。

 

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モスクワ・ドモジェドボ国際空港 1F ”MTS”、”Beeline”プリペイドSIM販売ブース

 

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モスクワ・ドモジェドボ国際空港 2F "MTS"プリペイドSIM販売ブース
(ロシア語の”C”は「エス」と発音し、英語の”S”に相当します。)


空港のブースで購入したSIMカードは、有効期間1カ月間・データ通信可能容量4GBで800ルーブル(約1600円)でした。すぐに使用できるようにスタッフがその場でセッティングしてくれました。(2017年9月、2018年5月)

 

ここ数年でタクシー利用環境が激変

今回、あらためて実感したのですが、ここ数年、ロシアでも新しいアプリが多数登場し、移動の際の利便性は飛躍的に向上していました。その筆頭は何といってもタクシー・アプリでしょう! 

ここでは、一例として Яндекс Такси (ヤンデックス・タクシー)を紹介します。(↓)

 

https://play.google.com/store/apps/details?id=ru.yandex.taxi

 

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アンドロイド版のインストール画面 

 

このアプリ、現在位置(スマホGPS機能で現在位置を認識します。迎えの場所を別に指定することもできます。)と行きたい場所を入力して、車のタイプなどをメニューから選択し、予約アイコンをクリックすると、間もなく(通常2~3分程度)配車が行われ、現在位置までの迎えに要する時間、車の車種と色、ナンバー、目的地までの料金などがスマホに表示されます。地図アプリとも連動しており、地図上に予約したタクシーの現在位置もリアルタイムで表示されます。迎えにきたタクシーに乗り、目的地で降車の際にあらかじめ提示された金額を運転手に支払えばOK。事前に登録しておけば、クレジットカード決済も可能です。さらに降車後、乗客が運転手を点数評価するシステムが組み込まれているので、ボッタクリにあう心配もありません。(ただし、迎えにきたタクシーを長く待たせると課金される場合があるようです。)

モスクワの場合、車のタイプはエコノミー(99ルーブル~)、コンフォート(199ルーブル~)、ビジネス(299ルーブル~)、ミニバン(199ルーブル~)の4つのカテゴリーから選択できます。

料金の一例ですが、ドモジェドボ空港からモスクワ中心部のホテルまで1190ルーブル、市内(小環状道路内)の移動の場合、距離によって200~400ルーブル程度でした。

サンクトペテルブルクでは、プルコボ空港から宿泊先のホテルまで503ルーブル、市内の移動の場合、料金は距離に応じて100~300ルーブルほどでした。

 

※ 2019年2月追記:Yandex Taxi の利用時のイメージ

2019年1月14日にサンクトペテルブルクで実際に利用したときのイメージです。(↓)

 

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アプリを開いたところ(言語は英語表記を選択)です。

地図上に現在位置(ネフスキー大通り69番地)および、最短で5分後に現在位置まで来ることができる場所にタクシーがいることが表示されています。
次は、画面下段の"Where to" のバナーをタップします。

 

 

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目的地のアドレスを入力しますが、スマホのマイクに向かって音声(口頭)で入力することもできます。ここでは、プルコヴォ空港を音声で入力しました。  

 

 

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およそ1分後に、エコノミークラスの車輌が4分後に来ることができると表示されました。運賃は、プルコヴォ空港まで590ルーブルと表示されています。これでよければ、"Order a taxi" をタップします。

 

 

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上位のクラスもみてみると、ビジネスクラスの車輌なら6分後に来られると表示されました。運賃は1371ルーブルです。

 

 

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今回はエコノミークラスを選択、"Order a taxi" をタップして予約確定です。迎えに来る車輌は白色のシボレー、車輌ナンバーはP789XT178、現在位置まで3分と表示されました。地図上に車輌の現在位置も表示されています。


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乗車後の画面です。現在位置と目的地のプルコヴォ空港までの時間が表示され、画面下段に今回の運転手を5段階で評価する欄が表示されています。この乗客の評価の平均点があるレベルを下回ると、その運転手には配車が行われなくなるシステムなので、いわゆるボッタクリにあう心配がなくなりました!

以上、2019年1月14日に利用したときのイメージでした。(追記分)

 

 

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写真はサンクトペテルブルクのヤンデックス・タクシー

料金は49ルーブル~と表示されています。

 

 

この他、Ситимобил Такси (シティモビル・タクシー)というアプリもあります。(↓)

 

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.citymobil 

 

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アンドロイド版のインストール画面(利用方法の説明動画あり)

 

このアプリを利用してモスクワ中心部のホテルからシェレメチェボ空港までタクシーを予約した際、コンフォート・カテゴリーの車を選択してみたところ、BMWのセダンが迎えにきました。(↓)

 

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 ダークスーツに身を包んだダンディな運転手さん、シートは本革張りでハンドルの中心にBMWのマークが見えます。料金もシェレメチェボ空港 Dターミナル(国内線)まで950ルーブルと格安でした。運転手はダッシュボードに装着したスマホで予約システムを操作します。このスマホ、乗客をピックアップした後は、目的地までの音声ガイド付きカーナビになります。

 

この金額だと、2人でタクシーを利用すれば、空港まで地下鉄とアエロエクスプレスを乗り継ぐより安くすみます。アプリがなければ、運転手と目的地や料金をロシア語で交渉しなければならず、外国人旅行者に対するいわゆるボッタクリも横行していました。

 

※:アプリが普及する以前のモスクワのタクシー事情はこちら(↓)

いや~、最近のモスクワやサンクトペテルブルクのタクシー利用環境の激変ぶりには驚くばかりです!  

 

ちなみに、今回のタクシー予約担当はモスクワ留学中の娘です。私が自身でこのアプリを自在に使いこなすには、しばし修練が必要そうです!(笑)

娘はロシア語表示を選択していましたが、これらのアプリは、画面の表示言語を英語に切り替えることも可能です。また、アプリをインストールしてすべての機能を使いこなすためには、ロシアの電話番号が必要なので、冒頭で説明したSIMカードの購入が必須となります。

それから、ロシア語だけですが、youtube に Яндекс Такси の利用方法を紹介する動画もありました。(↓)

 

 

ただし、この動画は公開時期が古いため、最新版のアプリのシステムや画面とは異なっていますが、イメージは分かりますので視聴してみてください。(アプリ公開当初は、複数社の料金を提示して、利用者に選択させるシステムでしたが、現在、料金は統一されています。)

 

また、ここ数年のロシアのタクシー業界やタクシー予約仲介サービスの変遷については、ロシア経済に関する情報誌「週刊ボストーク」の記事を引用する形で、以下のサイトに紹介されています。ご参考まで・・・・。  

Яндекс Такси、Ситимобил Такси の他にも、上記サイトにも紹介されているGet Taxi など20種類以上ものタクシー配車アプリがあるそうですが、現在、ロシアで圧倒的なシェアを持つのは Яндекс Такси とのことです。

 

地下鉄の乗り換え検索アプリ

蛇足ですが、ヤンデックス社は、各地の地下鉄の利用を支援するアプリ Яндекс Метро (ヤンデックス・メトロ)も提供しています。(↓)

 

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駅名がロシア語で表記されていますが、右上の設定アイコンから、英語など各国語表記も選択可能です。地下鉄を利用する都市も選べます。(これはただの画像なので反応しません。悪しからず・・・・。)

 

出発駅と目的駅を入力すれば、乗り換えルートと所要時間を案内してくれます。基本的には、NaviTime などの日本の乗り換え検索アプリと同様な機能です。

 

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スポルチーブナヤ ⇔ チアトラーリナヤ の場合、赤色①号線のアホートヌイ・リャト駅で降りて連絡通路を移動してチアトラーリナヤまで14分、到着予定時刻15:47と表示されています。

 

ロシアの地下鉄は、乗り換え可能駅で何度乗り換えても、どこまで行っても定額運賃です。2017年9月現在、モスクワの地下鉄の1回乗車券は55ルーブルサンクトペテルブルクの1回乗車用コイン(ジェトンといいます。)は45ルーブルです。

 

便利になったものですね!!!

 

※:モスクワの地下鉄事情はこちら(↓)

※:サンクトペテルブルクの地下鉄事情はこちら(↓)

※:すべての記事へのリンクを表示したポータルサイトはこちら(↓)

www.triprussia.info