マリインスキー劇場 / Мариинский театр
写真は、AIR FRANCE Offcial Site から引用させていただきました。
マリインスキー劇場は、エカテリーナ2世の命によりオペラ、バレエの専用劇場として1783年にサンクトペテルブルクに建設された「ボリショイ帝室劇場」がその起源とされ、同劇場を拠点として、ロシアの劇場バレエが発展していきました。その後、何度か改修が施されますが、建設から1世紀を経た1886年に、老朽化したボリショイ帝室劇場は閉鎖され、その役割は1860年に完成したマリインスキー劇場に引き継がれることになります。マリインスキー劇場の名称は、当時のロシア皇帝アレクサンドル2世の皇后マリア・アレクサンドロヴナの名前に因んで命名(マリアの劇場の意)されたのだそうです。
今では誰もが知っている「眠れる森の美女」や「くるみ割り人形」をはじめ、バレエやオペラの名作が、19世紀後半に数多くこの劇場から世に出ています。
20世紀に入り、ロシア革命を経てソ連時代になると、マリインスキー劇場は「キーロフ劇場」と改称され、劇場バレエ団も1991年まで「キーロフ・バレエ」と呼ばれていました。
1968~70年にはキーロフ劇場の大規模改修が行われ、建物の左翼が増築されて現在の姿になりました。そして、ソ連崩壊の翌年1992年に、劇場の名称は再び元の歴史的名称「マリインスキー劇場」に戻され、バレエ団の名称も元の「マリインスキー・バレエ」に改められます。
その後、1996年には、ワレリー・ゲルギエフがマリインスキー劇場の首席指揮者に選任され、さらに2006には、同劇場の芸術監督・総裁に就任し、現在もここを拠点として精力的に芸術活動を展開しています。
- バレエ「石の花/Каменный цветок」を鑑賞 -
今回の渡航では、1月6日夜のバレエの公演「石の花」を鑑賞しました。
プロコフィエフの音楽、ユーリー・グリゴロービチの振付による「石の花」は、マリインスキー・バレエの人気演目の一つです。
オーケストラピット
「石の花」ハイライト(写真は 劇場 Official Site より引用)
ダニーラとカテリーナ
村役人セヴァリアン
銅山の女王
ダニーラと銅山の女王
村の市場の場面
ジプシーの踊り
銅山の女王はカテリーナとダニーラの愛の深さを知ることに・・・
※ 以上のハイライト写真の配役は、今回の公演の配役(↓)とは異なります。
この日の公演は、
<指揮>
アレクセイ・リプニコフ
<出演>
ダニーラ:ヴィタリー・アミリーシュコ(Coryphee)
カテリーナ:ナジェージュダ・バトーエワ(1st.Soloist)
村役人セヴァリアン:イーゴリ・コルフ(Principal)
銅山の女王:タチアナ・トカチェンコ(2nd.Soloist) 他のメンバーにより上演され、平土間最前列のほぼ中央の席からおよそ3時間にわたる熱演を堪能できました。
以下、今回のカーテンコールから
向かって左から、
銅山の女王:タチアナ・トカチェンコ、ダニーラ:ヴィタリー・アミリーシュコ、
カテリーナ:ナジェージュダ・バトーエワ、村役人セヴァリアン:イーゴリ・コルフ
カテリーナ:ナジェージュダ・バトーエワ と ダニーラ:ヴィタリー・アミリーシュコ
マリインスキー劇場 Official Site (英語版)はこちら(↓)
チケットの購入方法
チケットは劇場のオフィシャルサイト(英語版)(↓)からクレジットカード決済で購入できます。
https://www.mariinsky.ru/en/playbill/playbill
① 公演スケジュール(↓)から観たい演目を選択してチケット購入画面に進みます。
② 空いている座席(黄色表示)にマウスをあわせると吹き出し表示が現れ、座席の番号と金額が提示されます。(↓)
③ 希望の座席を選択して支払いを完了すると、登録したメールアドレスにe-ticket(↓)が送られてきます。
このチケットの表示は、
2018年1月6日 19:00 6000ルーブル 予約番号 2301473
中央 平土間 第1列目 14番席
石の花 / Каменный цветок
マリインスキー劇場の場合は、送られてきたe-ticket(↑)をプリントアウトして当日持参し、劇場入り口で係員に提示すれば、バーコード部分をセンサーで読み取り、そのまま入場できました。
ただし、劇場によっては、メール添付で送られてきたe-ticket をレセプションカウンターに提示して、正式なチケットを発券してもらうシステムを採用しているところもあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
バレエやオペラのチケットは、オプショナル・ツアーや旅行代理店を通して手配することもできますが、手数料が組み込まれるので、多くの場合、料金はかなり高額(ガイドや劇場往復の交通費込みで、チケット原価の2~3倍程度)に設定されています。ホテルと劇場との交通手段(地下鉄、バス、タクシー、徒歩など)を自身で確保できるなら、チケットはオフィシャルサイトから直接購入されることをお勧めします。
サンクトペテルブルクを訪れるなら、バレエ、オペラ、オーケストラなどの公演は、是非とも観ておきたいところです。