今回は、ロシアへの渡航経路の話題です。
2017~18年現在、東京とモスクワを結ぶ直行便は、JALが成田-ドモジェドボ間を4便/週(4~6月は5便/週、7~10月は7便/週に増便予定)、アエロフロートが成田-シェレメチェボ間を7便/週、運航しています。この他、第三国経由でモスクワへ行くなら、フィンエアでヘルシンキ経由、大韓航空で仁川経由など、いくつかの選択肢があります。
フィンエア利用の場合は、成田、中部(成田、中部発は新千歳から同日接続可能)、関西、福岡(福岡は3便/週)を午前中に出発してヘルシンキへ、17:40ヘルシンキ発AY713に接続して、19:20モスクワ(シェレメチェボ)到着となります。(2018年4月現在の運行ダイヤ)
大韓航空利用の場合は、成田、新千歳、中部、関西、福岡から早朝に出発して仁川へ、13:35仁川発KE923に接続して、16:50モスクワ(シェレメチェボ)到着です。ただし、いずれの路線も季節ごとに、運航曜日についての確認が必要です。
各地からの仁川乗り継ぎについての詳細はこちら(↓)
南回り(アラビア半島経由)の渡航経路
一方、深夜に東京を出発するなら、カタール航空でドーハ経由、エミレーツ航空でドバイ経由など、南回り(アラビア半島経由)のルートが利用可能です。
今回のモスクワ渡航では、仕事の都合で札幌出発が夜にならざるを得なかったため、ワンワールド・アライアンスのJALとカタール航空を乗り継いで、新千歳~羽田(JAL)、羽田~ドーハ(QR)、ドーハ~サンクトペテルブルク(QR)のルート(カタール航空発券)を利用してみました。新千歳からペテルブルクまでの旅程の詳細は次のとおりです。(↓)
カタール航空は、2017年12月19日から、新たにドーハ~サンクトペテルブルク線(Airbus A320を毎日1往復運航)を開設しました。
23:50羽田発ドーハ行きのQR813便は、最新鋭のAirbus A350-900型機、エコノミー席は3-3-3の配列ですが、前の座席との間隔は広めで、少しだけ余裕があります。エンジン音が静かで快適なフライトでした。
この日は、羽田のD滑走路(RW05)から東向きに離陸
飛行ルートは、羽田を離陸後、韓国、中国、キルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イランの上空を経てアラビア半島のドーハを目指します。
羽田発の機内食は、和食も選択できました。1食目(離陸直後の夜食)のメインはカンパチの照り焼き温野菜添え、冷たいお蕎麦がついて、とても美味しいメニューでした!
到着1時間半ほど前(到着地の時間で朝4時半頃)の2食目(朝食)のメインには、サーモンフレークを和えたおかゆを選択、胃にも優しく、美味しくいただけました。
およそ12時間のフライトの後、ドーハのハマド国際空港へ到着。エコノミー席は後方のL4ドアにタラップを設置して降機。
空港ターミナルビル中央部のメインロビー、巨大なテディベアが撮影スポットになっています。
ドーハでペテルブルク行きのQR279へ乗り継ぎます。ドーハでの乗り継ぎ時間は85分、少々タイトでしたが、特に支障はありませんでした。
とても広い空港ですがシンプルな構造、案内表示もわかりやすく、乗り継ぎで迷う心配はなさそうです!
ペテルブルク行きの機材は小型のAirbus A320型機でした。
機内食のメインは、パンとクレーム・アングレーズソースのプディング、イチゴのコンポートが添えられて、こちらも大変美味でした。カタール航空の機内食はGoodです!
ドーハを離陸後、約6時間でサンクトペテルブルク・プルコボ空港に到着、20分ほど早着となりました。この便は、乗客の大半がロシア人でした!
羽田を出発してからおよそ20時間を経て13:30(20分早着)にペテルブルクに到着、長時間のフライトはそこそこ疲れますが、機内で適当に睡眠をとりながら時差をアジャストして、到着後直ちに行動を開始できました! (ドーハとモスクワ、ペテルブルクは時差がありません!)
なお、今回は23:50羽田発のQR813を利用しましたが、22:40分成田発のQR807で出発すれば、ドーハでモスクワ行きのQR233(12:00モスクワ・ドモジェドボ着)に接続することができます。こちらのパターンも、到着した日の時間を有効に使えそうです。
今回、ペテルブルクからモスクワへの移動には、ロシアの高速鉄道「サプサン(はやぶさ)号」を利用しました。サプサン号については、別稿で取り上げることにします。