今日は12月24日(クリスマス・イブ)、2017年も残すところあとわずかとなりました。
今回は、クリスマスにちなんで、サンタクロースのロシア・バージョンについての話題です。
ジェド・マロース / Дед Мороз
Википедия(ウィキペディア・ロシア版)から引用させていただきました。
ロシアのサンタは «Дед Мороз (ジェド・マロース:直訳すると「極寒爺さん」または「霜爺さん」)» といいます。新年~クリスマスの時期(ロシア正教のクリスマスは1月7日です。)になると、孫娘の «Снегурочка (スネグーラチカ:直訳は「雪娘」» を伴い、トロイカ(3頭立ての馬そり)に乗って、子供たちのもとへプレゼントを配りにやってきます。
新年のグリーティング・カードから
" С Новым Годом ! " は新年を祝うあいさつ。これらのカードは、赤の広場に面して建つ「グム百貨店」の文具ショップで購入しました。
「新年、おめでとうございます!」をロシア語で正確に表すと、" Поздравляем с Новым Годом ! (パズドゥらブリャーイム・ス・ノーヴィム・ゴーダム)" となるのですが、普段はこれを簡略化して " С Новым Годом ! " が使われます。
「ジェド・マロース」の起源は、古いスラブ民話に登場する「冷気をもたらす怖い老人」なのですが、ロシア革命の後、宗教信仰を抑圧したソビエト時代になると、キリスト教の宗教色を抜いた、子供たちへの新年のご褒美プレゼント・キャラクターとして再登場します。
ソビエト時代が終わり、宗教信仰に対する抑圧がなくなった今日では、「ジェド・マロース」と「スネグーラチカ」は、新年とクリスマスを祝うロシア版サンタクロースとその孫娘として、すっかり市民の暮らしに定着しています。
ジェド・マロース / Дед Мороз と スネグーラチカ / Снегурочка
Википедия(ウィキペディア・ロシア版)から引用させていただきました。
新年が近づくと、モスクワのデパートなどでは、スネグーラチカの衣装を纏って接客する女性店員をよく見かけます。
グム百貨店の特設クリスマス・オーナメント売場(2015年12月28日撮影)
今年もここまでお読みいただき、ありがとうございました。
2018年、皆さまには、穏やかな新春を迎えられますようお祈りしています。
この稿は、Википедия(ウィキペディア・ロシア版)の記述(↓)を参考とさせていただきました。