ロシア政府がLINEなど複数の通信アプリの使用を規制
ロシアに関心のある方なら既にご承知のことと思いますが、ロシアメディアの報道によると、ロシア政府通信当局の措置により、2017年5月5日までに、日本の無料通信アプリ「LINE」の使用が規制されたとのことです。
ロシアのインタファクス通信によれば、LINE側が当局に対し、ロシアの法律に基づく顧客情報の提供を拒否したことなどが規制の理由とされているとのことです。
日本経済新聞ネットニュース(↓)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM05H4L_V00C17A5000000/
実際、5月6日以降、この記事を書いている6月16日(今日現在)まで、モスクワに留学中の長女とのLINEを通じた通信ができない状態が続いています。幸い、Facebookのmessenger は引き続き使用できるので、連絡を取り合うことは可能ですが、即時性はLINEより劣るので、不便になった感は否めません。
今回の規制措置の原因
JETRO(日本貿易振興機構)の Official Site にロシア政府による個人情報の国内管理規制に関する解説が掲載されています。(↓)
https://www.jetro.go.jp/world/russia_cis/ru/invest_02.html
この解説によると、
「ロシア国内向けのウェブサイトを通じて個人情報を収集する者(オペレーター)は、ロシア国民の個人情報をロシア国内で保存、管理しなければならない。また、オペレーターは、個人情報(ロシア国民のものであるか否かを問わない)を処理するサーバーの場所を含む通知を通信・情報技術・マスコミ監督庁(Roskomnadzor)に提出しなければならない場合もある。」
とされており、どうやら、LINE側がアプリの登録に際して収集したロシア人利用者の個人情報をロシア政府当局へ提出することを拒んだことが今回の規制の原因のようです。
日本の常識では考えにくいことですが、ロシア議会で議決された法律に基づく措置であれば、規制はやむを得ないですね~。
とにかく、一日も早く規制措置が解除されることを望むばかりです!