モスクワ音楽院 留学情報

モスクワ音楽院での学生生活をイメージできるよう、ブログ形式にまとめてみました。私自身は、音楽は素人なので、主にモスクワでの日常生活や音楽院・学生寮の様子、入学手続きや日本との往復などの話題を中心に、父親の目線で紹介していきます。モスクワの今をできるだけ実感していただけるように、写真もたくさん掲載するようにしたいと思います。モスクワ音楽院留学を考えている本人やご両親にとって、少しでも参考になればうれしく思います。

芸術に触れる(2)

 

② モスクワの美術館など 

- 国立トレチャコフ美術館(本館)-

(地下鉄の最寄り駅:⑥号線 トレチャコフスカヤ)

 

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国立トレチャコフ美術館(本館)

地下鉄⑥号線 トレチャコフスカヤ駅を出て徒歩で4分ほどのところにあります。大都会の中心部に位置する割にはとても静かなところです。 

 

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トレチャコフスカヤ駅の前に立つ案内板

この案内板が示す方向が誤っていたため、道に迷ってしまいました。モスクワでは案内板の方向誤表示が時々あるので要注意です。 

 

トレチャコフ美術館は、19世紀に活躍したモスクワの実業家パーヴェル・トレチャコフのプライベート・コレクションがルーツで、建物も当時のパーヴェル・トレチャコフの住居がベースになっているそうです。 

ここには、18世紀から20世紀の革命前までのロシア絵画とイコン画が数多く収蔵されています。収蔵品の解説書もたくさん販売されているのですが、あいにく日本語版は在庫がなくて入手できませんでした。

この美術館もストロボを使用しなければ作品の写真撮影はOKです。チケットは400ルーブルでした。(2014年12月)

 

※2018年5月追記:トレチャコフ美術館 Official Site

トレチャコフ美術館のOfficial Site が、2017年にリニューアルされていました。とても充実した内容なので、是非一度、閲覧してみてください。(↓)

Official Site(英語版)はこちら: https://www.tretyakovgallery.ru/en/

なお、入場チケットは500ルーブルに改定されていました。(2018年1月)

 

 

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館内 展示室の様子

 

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ロシアの著名な詩人 プーシキン肖像画

 

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1F イコン画の展示室

 

※2018年5月追記

Official Site では、主な収蔵品が精細な画像とともに紹介されています。作品は高画質でダウンロードできる他、訪問者のSNSにもシェアできるように設定されています。

ここでは、それらのコレクションの中から一部の画像を引用させていただきました。

 

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ムソルグスキー肖像画」 イリヤ・レーピン作(1881年

 

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リムスキー=コルサコフ肖像画」 ワレンチン・セロフ作(1887年)

 

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「見知らぬ女」 イワン・クラムスコイ作(1883年)



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「少女と桃」 ワレンチン・セロフ作(1887年)

 

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「秋の花束」 イリヤ・レーピン作(1892年)

 

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「予期せぬ帰還」の一作 イリヤ・レーピン作(1883~98年)

 

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「森を歩く」 イワン・シーシキン作(1869年)

 

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「松の森の朝」 イワン・シーシキン作(1889年) 

 

これらの作品の画像は Official Site からダウンロードできます。是非、閲覧してみてください。(↓)

www.tretyakovgallery.ru

 

- 国立トレチャコフ美術館(新館)-

(地下鉄の最寄り駅:①・⑤号線 パルク・クルトゥールイ)

 

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パルク・クルトゥールイ(文化公園)駅舎

 

新館の方は、パルク・クルトゥールイ駅から徒歩で15分ほど、モスクワ川に架かるクリムスキー橋を渡った対岸にあります。

 

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モスクワ川に架かるクリムスキー橋から見た国立トレチャコフ美術館(新館)

 

新館の展示は、20世紀の革命以降の絵画と写実的な現代アートが中心です。気鋭の画家たちが作品を展示販売しているコーナーもありました。

常設展示は写真撮影OKなのですが、企画展の方は不可でした。チケットは本館と同じく400ルーブルでした。(2014年12月)

 

 

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画家による絵画や小物の展示販売コーナー

 

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現代アートの作品が数多く展示されていました。

 

 

ちょうどこのとき、ロシア移動派の画家ワレンチン・セロフの企画展が開かれていました。移動派とは、リアリズム美術の画家のグループで、このグループがロシア各地で開催した巡廻美術展にちなんだ名称なのだそうです。

 

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移動派の画家 ワレンチン・セロフ展

 

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ワレンチン・セロフ展の会場

見学の来場者で賑わっていました。残念ながら企画展の作品は撮影不可でした。

 

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セロフの代表作「少女と桃」です。(企画展解説書より引用)

チケットのモチーフにも使われていました。

 

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夕刻の国立トレチャコフ美術館(新館) 正面

 

あくまでも限られたモスクワ滞在の間の感想ですが、モスクワ市民はとても芸術鑑賞好きに思えます。コンサートホールも劇場も美術館も、行くところはどこも盛況で閑古鳥が鳴いているところを見たことがありません。

音楽、バレエ、絵画などを勉強するなら、モスクワはとてもよい環境だと感じました。